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保育園のクオリティとは何か?

December 21, 2016

 

(12/21読売新聞朝刊 社会面に天野妙のコメントが掲載されました)


長年待機児童の多い武蔵野市に在住しており、女性の社会進出を支援する目的で、#保育園増やし隊@武蔵野というボランティア活動をしています。

今年の5月に4276筆の署名陳情を行い、市議会で「吉祥寺エリアに保育園を増やす」という方針が全会一致で採択されました。

 

そういった活動を通して、読売新聞より取材を受け、左記の記事で名前と年齢入りでコメントが掲載されました。

(年齢はいらないのでは?と毎回思うんですが・・・(笑)大事なのかな)

 

 

コメントは記者の文才で端的になっていましたが。取材では以下のようにお話し致しました。
記者さんから、「天野さんの説明めちゃくちゃわかりやすい!よく理解できました!!」と称賛していただいたので、まとめたものをアップします。

保育園の問題については、職業にできるくらい語れるようになってしまったので、保育園評論家という肩書をつけようかしら?なんて思い始めている今日この頃です。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

東京都の小池知事による「保育園定員の増」については大歓迎だか、以下の点が保護者としては気になっている。

保育の質とは何か?⇒ずばり、「保育の環境=ファシリティ」と「保育士=人の質」の2つがポイントと言える。

 

1.保育の環境=ファシリティの格差

既存園(いわゆる大規模公立認可園)と新規園(いわゆる株式会社園)では、主に園庭の大きさに差があり、新規園がどんなに保育の質を高めようと努力しても、それ以前に施設(=ファシリティ)としての格差がありすぎて、人気が既存園に集中している現状がある。

新規園でも既存園と遜色ない園庭ができるよう、公有地を活用するなど、今あるファシリティ格差を是正していく必要がある

 

2.保育士の質=人の質 の担保

 

つまり、保育の質の担保とは、保育士の質を安定させることである。

 

 -a.保育士の給与 

 

保育士と一般の給与格差は月額10万と言われており、この格差是正のために補助金を上げるといった施策を講じようと検討されているが、実際に補助金が保育士の給与に反映されているかまでは、追及されていない。

 

よって、現在は保育士の矜持だけで、保育の質が担保されている状態。ここを担保しなければ、補助金がズブズブに流れていくだけといった可能性がある。

ある程度の収入に対する安心感がなければ、継続就労などできない。

 

 -b.ウォッチング体制 

 

保育士の労働環境が保たれているか?という点が大切。武蔵野市の某保育園で5月のある月曜日に「金曜日に園長含め職員全員辞めます」といった張り紙が張られたという事件があった。これも市役所は感知しておらず、園児の保護者でもない別のルートから子ども育成課は知ることになったようである。

この事件は、結果2名だけが退職し、市役所の職員が不足人員を補てんする対策をとり、突然の閉園を免れることができた。が、いきなり全員が辞めると張り紙はられてしまうくらいのトラブルがある保育園で、果たして保育の質は維持されていたのであろうか?保育士の休憩時間は子供と給食食べてる時間だという園も少なくないと聞く。

給食時は着衣せず、オムツ一枚で食べてるという園もあるとか。

行政も補助金払いっぱなしではなく、ウォッチする体制や、保育士が相談できる体制を構築すべきではないか?

 

 -C.人員数の確保

 

保育園にはゼロ歳児3人に対して保育士は1人など、人員規定がある。しかし、ギリギリの人数でシフトを組んでしまうのは常である。

大規模園なら余剰人員も多く確保されているだろうが、規模が小さくなればなるほど、職員が突然休んだ場合、人員補充ができるか?と言った点も問題になりやすい。

小規模認可園を増設しているのであれば、複数園からきた人員ニーズに対応できる人材バンクを用意するという対策を取ってはどうだろうか?退職した保育士、シニア層の利用なども可能である。継続して働くのは難しいけれど、ちょっとならイイよ!という人を集めて派遣するなど、保育の質を担保するにあたり、色々な施策を講じることができる。

 

単に、保育園を乱立させればよいという訳ではなく、上記のようなことを踏まえた保育の質を担保するということを保護者の一人として求めたい。

 

 

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