今週の美和子レポート
母・娘・ときどき妻 一人三役 合同会社 Respect each other 代表 天野 妙です。※認知症の母と過ごす日常を備忘録のように書き留めることにしています。
【今週の美和子レポート】
◆高齢者は何歳からか? 「高齢者の定義を65歳以上から75歳以上へ」変更する動きがある。というニュースをテレビで見ていた美和子さん。
「えー!ひどーい!65歳ってまだまだ元気じゃないの。高齢者扱いするなってひどいわね」
と、言ったところで
「・・・・・ねぇ、わたしって何歳だっけ?」
高齢者の定義は年齢ではないように思う今日この頃です。
http://www.asahi.com/articles/ASK155R2NK15UBQU006.html
◆デイケアの場所
デイケアサービスは車でお迎え、終わると送ってくださる。
なので、正直言ってデイケアの立地などは三鷹なのか武蔵野なのか杉並なのかなどはどこでも良いのではないかと思っていた。(市外でも距離がOKなら利用ができる)
ところが毎日、デイケアに行かない日でも「××のデイケアは〇〇の駅の先の●●の場所よね?」と確認するのである。
私が「今日は▽▽の××の近くだよ」と訂正すると、また同じことの繰り返しになるので、まちがっていても「そうだよ」と答えるようになってきていた。 いつも同じ質問を何度もするので、ある日状態の良い時に、「場所は気になるの?」と聞くてみた。
すると、「すごく気になる」と。
どうして?と尋ねると、「いつでも帰れるように、自分が今どこにいるのか知っておきたいから。」と答えた。
認知症であろうとも、自分がどこにいるのかということは把握しておきたい。家に帰る道を知っておきたいそうだ。
生存本能と帰巣本能なんだなと。
母が住み慣れていた場所に一緒に住んであげて良かったな。と思わず微笑んでしまった。
◆金融商品にご注意
記憶が昔に逆戻りする傾向のある認知症。
実は過去、大手証券会社の担当者から何度も粗悪な金融商品を掴まされて、大損してきた。
(同居する前)その実績から、やはり金融は向かないと、金融商品から縁を切ってきていた。
なのに・・・・・過去に戻ってしまうのがこの病気。
最近金融機関の担当者からコンタクトがあり、貯金の運用を提案されている様子。
もちろん母の資産は母のモノなので、母の自由にしてあげたいけれど、現在の判断能力からは難しい。
ケアマネさんに相談すると、最近大手金融であっても、認知症初期の段階を狙って平気で詐欺まがいのことをするので、注意が必要と聞く。手法はこんな感じ。
1.営業マンが玄関先で泣いてすがりつく。
2.「貯金を銀行預金を証券会社に移動するだけでいい」と言われる。
3.「ただ入れておくのだけではもったいない」と言って、金融商品を購入させる
対策を考えなければならない。と改めて感じる。